注目銘柄
2026/3/10 17:56
テルモの株価は2043円と、2月16日の安値1900円を起点に持ち直しを試している。もっとも、ここで見誤ってはいけないのは、相場がすでに反転したのではなく、まずは急速な下落のあとに二番底を探る段階に入ったという点だ。日足では5日移動平均線2012.7円、25日移動平均線2021.5円をわずかに上回り、短期の地合いは改善している。しかし200日移動平均線は2434.6円にあり、株価はなお大きく下回る。短期反発は始まったが、中期の下落トレンドを覆したわけではないというのが正確な現在地である。
この銘柄で最も注目すべきチャート要素は、2000円前後に広がる価格帯別出来高の厚いゾーンだ。ここは直近数カ月で売買が集中した、いわば市場参加者の主戦場である。2月の急落局面でも1900円台で下げ止まり、その後の戻りでも2000円前後を軸に売りと買いがぶつかっている。つまりテルモ株はいま、2000円台前半を守れれば短期反発が続きやすい一方、この帯を明確に割ると再び1900円割れを試しやすい、極めて繊細な分岐点に立っている。
一目均衡表でも同じ構図が浮かぶ。日足の基準線は2019円、転換線は2022円で、株価はこれらをわずかに上回っている。短期の反発リズムは回復しつつあるが、先行スパン1は2118円、先行スパン2は2234円で、株価はまだ雲の下にある。目先の戻りは始まっていても、雲を上抜けるまでは本格反転とは言い切れない。特に2118円から2234円のゾーンは、チャート上の最初の厚い戻り売りポイントとして意識されやすい。
週足に目を移すと、相場の厳しさはなお残る。13週移動平均線は2137.2円、26週線は2291.4円、52週線は2480.4円で、株価はすべての中期線を下回る。週足一目均衡表でも転換線2099.7円を下回り、基準線2262.5円とは距離がある。つまり日足では短期反発、週足ではまだ戻り売り優勢というねじれた状態で、ここからの上昇が本物になるかどうかは、まず2100円台の定着、次に2200円台回復という順番を踏めるかにかかっている。
業績は悲観一色ではない。2026年3月期会社計画は売上高1兆1080億円、営業利益1815億円、最終利益1360億円で、最終利益は当初計画を下回るものの、2025年3月期比では増益を確保する見通しだ。カテーテルや採血関連製品が堅調で、米国も含めた主力事業の地力はなお強い。一方で、英国オルガノックスの買収やドイツ工場取得などM&Aを進める局面にあり、短期的には費用負担や減損といった不透明要因も株価の重石になっている。数字そのものは崩れていないが、成長期待を再点火するには、収益の質と投資回収の見極めが必要だ。
もう一つ見逃せないのが信用需給である。信用買い残は2025年秋以降じわじわ積み上がり、2026年2月20日時点で234万株台まで膨らみ、信用倍率は13倍台に達した。2月27日時点でも信用買い残は194万株、倍率は11.24倍と高水準だ。これは株価が戻る局面でやれやれ売りが出やすいことを意味する。チャートが反発しても上値が重くなりやすい理由は、まさにここにある。テルモ株は足元で短期反発の芽を見せているが、信用需給のしこりをこなしながら上がらねばならない、なかなか骨太な相場なのである。
メインシナリオとしては、2000円前後の出来高帯を足場にしながら、まず2118円の雲下限を回復し、次に2200円台前半まで戻りを試す展開を想定したい。ここを抜けると週足基準線の2262円、さらには200日線の2434円が次の焦点になる。強気シナリオでは、2200円台後半を明確に回復し、信用買い残の整理が進むことで2400円台半ばまで上値が広がる可能性がある。逆に言えば、テルモ株の本格反転は2200円台後半を奪還して初めて現実味を帯びる。
いまのテルモ株は、医療機器大手の底力を映すように、業績はしぶとく、株価はなお慎重だ。相場の核心は明快で、2000円台前半を守り切れるか、そして2200円台の厚い壁をこじ開けられるか。この二段階を突破できれば、静かな銘柄が一転して鮮烈な戻り相場へ変わる余地はある。
この銘柄で最も注目すべきチャート要素は、2000円前後に広がる価格帯別出来高の厚いゾーンだ。ここは直近数カ月で売買が集中した、いわば市場参加者の主戦場である。2月の急落局面でも1900円台で下げ止まり、その後の戻りでも2000円前後を軸に売りと買いがぶつかっている。つまりテルモ株はいま、2000円台前半を守れれば短期反発が続きやすい一方、この帯を明確に割ると再び1900円割れを試しやすい、極めて繊細な分岐点に立っている。
一目均衡表でも同じ構図が浮かぶ。日足の基準線は2019円、転換線は2022円で、株価はこれらをわずかに上回っている。短期の反発リズムは回復しつつあるが、先行スパン1は2118円、先行スパン2は2234円で、株価はまだ雲の下にある。目先の戻りは始まっていても、雲を上抜けるまでは本格反転とは言い切れない。特に2118円から2234円のゾーンは、チャート上の最初の厚い戻り売りポイントとして意識されやすい。
週足に目を移すと、相場の厳しさはなお残る。13週移動平均線は2137.2円、26週線は2291.4円、52週線は2480.4円で、株価はすべての中期線を下回る。週足一目均衡表でも転換線2099.7円を下回り、基準線2262.5円とは距離がある。つまり日足では短期反発、週足ではまだ戻り売り優勢というねじれた状態で、ここからの上昇が本物になるかどうかは、まず2100円台の定着、次に2200円台回復という順番を踏めるかにかかっている。
業績は悲観一色ではない。2026年3月期会社計画は売上高1兆1080億円、営業利益1815億円、最終利益1360億円で、最終利益は当初計画を下回るものの、2025年3月期比では増益を確保する見通しだ。カテーテルや採血関連製品が堅調で、米国も含めた主力事業の地力はなお強い。一方で、英国オルガノックスの買収やドイツ工場取得などM&Aを進める局面にあり、短期的には費用負担や減損といった不透明要因も株価の重石になっている。数字そのものは崩れていないが、成長期待を再点火するには、収益の質と投資回収の見極めが必要だ。
もう一つ見逃せないのが信用需給である。信用買い残は2025年秋以降じわじわ積み上がり、2026年2月20日時点で234万株台まで膨らみ、信用倍率は13倍台に達した。2月27日時点でも信用買い残は194万株、倍率は11.24倍と高水準だ。これは株価が戻る局面でやれやれ売りが出やすいことを意味する。チャートが反発しても上値が重くなりやすい理由は、まさにここにある。テルモ株は足元で短期反発の芽を見せているが、信用需給のしこりをこなしながら上がらねばならない、なかなか骨太な相場なのである。
メインシナリオとしては、2000円前後の出来高帯を足場にしながら、まず2118円の雲下限を回復し、次に2200円台前半まで戻りを試す展開を想定したい。ここを抜けると週足基準線の2262円、さらには200日線の2434円が次の焦点になる。強気シナリオでは、2200円台後半を明確に回復し、信用買い残の整理が進むことで2400円台半ばまで上値が広がる可能性がある。逆に言えば、テルモ株の本格反転は2200円台後半を奪還して初めて現実味を帯びる。
いまのテルモ株は、医療機器大手の底力を映すように、業績はしぶとく、株価はなお慎重だ。相場の核心は明快で、2000円台前半を守り切れるか、そして2200円台の厚い壁をこじ開けられるか。この二段階を突破できれば、静かな銘柄が一転して鮮烈な戻り相場へ変わる余地はある。

