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2025/11/5 14:56
(8001) 伊藤忠商事 上期純利益5002億円 CP株売却益で最高益更新・1株5分割へ
(8001)伊藤忠商事の2025年4〜9月期連結決算(IFRS)は、純利益が前年同期比14%増の5002億円となり、中間期として過去最高を更新した。タイの財閥CPグループとの資本関係解消に伴う株式売却益など一過性の利益が寄与したほか、繊維や情報・金融など非資源分野が堅調に推移した。売上高に相当する収益は0.6%減の7兆2491億円、営業利益は3%減の3541億円だった。
セグメント別では、繊維や食料、情報・金融が増益を確保した一方、金属や住生活は減益。非資源事業の基礎収益が伸び、資源依存度の低下が進んだ。CP株売却益などを含む有価証券損益は前年同期の49億円から1360億円へ大幅増。持分法投資損益は減少したが、税引前利益は10%増の6620億円に拡大した。
財務面では、自己株式の取得を進めつつも、純資産は6兆6277億円と前期末比で3千億円超増加。営業活動によるキャッシュフローは6092億円と高水準を維持した。
2026年3月期通期の純利益予想は前期比2%増の9000億円で据え置いた。
あわせて、2026年1月1日付で1株を5株に分割すると発表。投資単位を引き下げて流動性向上を狙う。年間配当予想も210円(分割後換算で期末22円)に引き上げ、前期比10円増配とした。基礎収益の積み上げや株主還元方針の強化を反映したもので、伊藤忠の財務余力と成長戦略の両立姿勢が鮮明になった。
中間期での最高益更新と株式分割・増配の同時発表はポジティブ。非資源事業が安定成長を続ける中、資本効率と株主還元の両立姿勢が評価できる。高ROEと安定配当を背景に長期保有妙味がある。
セグメント別では、繊維や食料、情報・金融が増益を確保した一方、金属や住生活は減益。非資源事業の基礎収益が伸び、資源依存度の低下が進んだ。CP株売却益などを含む有価証券損益は前年同期の49億円から1360億円へ大幅増。持分法投資損益は減少したが、税引前利益は10%増の6620億円に拡大した。
財務面では、自己株式の取得を進めつつも、純資産は6兆6277億円と前期末比で3千億円超増加。営業活動によるキャッシュフローは6092億円と高水準を維持した。
2026年3月期通期の純利益予想は前期比2%増の9000億円で据え置いた。
あわせて、2026年1月1日付で1株を5株に分割すると発表。投資単位を引き下げて流動性向上を狙う。年間配当予想も210円(分割後換算で期末22円)に引き上げ、前期比10円増配とした。基礎収益の積み上げや株主還元方針の強化を反映したもので、伊藤忠の財務余力と成長戦略の両立姿勢が鮮明になった。
中間期での最高益更新と株式分割・増配の同時発表はポジティブ。非資源事業が安定成長を続ける中、資本効率と株主還元の両立姿勢が評価できる。高ROEと安定配当を背景に長期保有妙味がある。

