注目銘柄

    注目銘柄 2017/9/15 14:26
    (5218) オハラ 全固体電池のオハラがストップ高。極低膨張ガラスセラミックスにも成長力
    第3四半期にあたる11-7月売上は13%増の180億円、営業利益は9倍の11億3900万円、最終損益は4億8400万円の赤字から12億6000万円の黒字へ転換した。光事業では、デジタルカメラ向け需要が底打ちしたことやプロジェクター向けレンズ材などの販売が増加。エレクトロニクス事業では、FPD露光装置や宇宙・天文向けに極低膨張ガラスセラミックスの販売が増加し、半導体露光装置向け高均質光学ガラスや光通信機器用ガラス素材も増加した。

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    通期売上は230億円から242億円、営業利益は9億円から14億5000万円、純利益は8億8000万円から13億5000万円へ上方修正した。引き続き製品需要が好調で、原料調達や生産歩留まり改善で利益も増加する。製品構成が有機EL市場拡大の恩恵を受けている。高硬度ガラス「ナノセラム」でスマホカバーガラスに参入することも収益を押し上げそうだ。全固体電池への言及はないが、業績はポジティブで市場予想を上回っている模様。

    昨年8月に酸化物系材料を用いた全固体リチウムイオン電池で、マイナス30度の低温下でも動作する電池の試作に成功した。全固体電池開発では、トヨタが最右翼と見られるが、「正極複合材並びに、これを用いた硫化物全固体電池」をトヨタとオハラが共同出願し、ガラス材料の正極複合材をオハラの技術で開発したようだ。四季報に「次世代電池向け固体電解質の開発着々」とコメントがあり、有機EL露光装置やスマホ向けフィルムも手掛けることで、再度注目されているようだ。

株式情報更新 (5月12日)


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