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    アームAI開発費増で減益 株価下落は買い場か
    (9984)ソフトバンクグループ傘下の英半導体設計大手アームが発表した2025年4〜6月期決算は、売上高が前年同期比12%増の10億5300万ドル(約1600億円)となった一方、純利益は42%減の1億3000万ドルに落ち込んだ。人工知能(AI)向けなどを中心に研究開発費を積極的に拡大したことが減益要因となった。

    研究開発費は同34%増の6億5000万ドルに達し、アームは自社向けの半導体設計にも乗り出す可能性を示唆している。技術革新の布石ともいえる積極投資だが、短期的には利益を圧迫する構図だ。

    これを受け米株式市場時間外取引でアームの株価は13%下落した。ただし、2025年1〜3月期決算発表時にも売上高見通しが市場予想を下回ったことで同様に9%下落したが、その後は持ち直した経緯がある。

    今回の決算と同時に、アームは2025年7〜9月期の売上高について、前年同期比20〜32%増の10億1000万〜11億1000万ドルになるとの見通しを示したが、市場予想を下回っている。。しかし、生成AIブームを背景に、同社の設計技術への需要は今後も高水準で推移するとの期待が根強い。

    短期的な株価調整は、成長加速前の投資フェーズにあるアームにとって、むしろ中長期的な買い場となる可能性がある。今後の研究成果や自社設計半導体の進展次第では、ソフトバンクGの企業価値拡大にも寄与するだろう。

株式情報更新 (8月1日)


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