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    クアルコム決算、好決算でも株価急落 市場が警戒した「次の四半期」
    半導体大手のクアルコムが発表した2026年度第1四半期決算は、表面上は堅調な内容だった。売上高は122億ドル超、1株当たり利益も3ドル台半ばと、市場予想を上回る着地となった。スマートフォン向け高性能チップの出荷が下支えし、車載やIoT向けも着実に伸びた。

    しかし、市場の評価は冷ややかだった。注目されたのは同時に示された第2四半期の業績見通しで、売上高、利益ともに市場予想を下回るレンジが提示された。これを受け、決算発表後の時間外取引で株価は大きく下落した。

    背景にあるのは、世界的なメモリ供給制約とスマートフォン市場の回復遅れだ。スマホメーカーの在庫調整が続き、短期的には高性能チップの需要拡大が鈍るとの見方が強まっている。好決算であっても「次の四半期が弱い」ことを市場は見逃さなかった。

    一方で、クアルコムの中長期戦略は変わっていない。AI処理を強化した次世代SoCや車載プラットフォームへの注力は継続しており、データセンター向けAI分野への再参入も視野に入る。経営陣は、現在の調整局面を「成長に向けた踊り場」と位置付けている。

    市場では、今回の決算を「短期は逆風、中長期は評価維持」と受け止める向きが多い。株価の急落は見通し下振れへの反応であり、事業基盤そのものが揺らいだわけではない。今後はメモリ供給の正常化と、AI・車載分野での具体的な受注拡大が、株価回復のカギを握る展開となりそうだ。

株式情報更新 (2月5日)


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