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2025/11/6 16:07
(6963) ローム 設備抑制で黒字転換へ SiCパワー半導体がトヨタEVに採用
ローム(6963)は6日、2026年3月期の連結純利益が前期比黒字転換の90億円になる見通しを発表した。従来予想(70億円)から2割強上方修正した。売上高も2.6%増の4600億円とし、上期に堅調だった民生機器向けや車載向けの伸びを反映した。前期の最終赤字(500億円)から2期ぶりの黒字をめざす。
2025年4〜9月期の売上高は前年同期比5.3%増の2442億円、営業利益は76億円(前年同期は9億円の赤字)と黒字に転じた。構造改革で固定費を抑制し、減価償却方法を定額法に変更したことも利益改善に寄与した。半導体素子分野では、EV向けSiC(炭化ケイ素)パワーデバイスの売上が堅調で、トヨタ自動車の中国向けEV「bZ5」への採用を追い風に販路拡大を進める。一方、FA(工場自動化)やインフォテインメント向けは調整局面が続いている。
通期予想では、営業利益を50億円、経常利益を110億円とし、前期の赤字からの回復を見込む。原材料価格の高騰には、金から銅への材料転換や価格転嫁で対応する方針だ。為替前提は1ドル=140円。配当は年間50円(中間25円、期末25円)を予定しており、前期と同水準を維持する。
自動車向け半導体市場はEV需要の減速で厳しいが、ロームはSiCを軸にした高効率電源制御技術で差別化を図る。設備投資を絞り、利益体質の定着を急ぐ構えだ。
2025年4〜9月期の売上高は前年同期比5.3%増の2442億円、営業利益は76億円(前年同期は9億円の赤字)と黒字に転じた。構造改革で固定費を抑制し、減価償却方法を定額法に変更したことも利益改善に寄与した。半導体素子分野では、EV向けSiC(炭化ケイ素)パワーデバイスの売上が堅調で、トヨタ自動車の中国向けEV「bZ5」への採用を追い風に販路拡大を進める。一方、FA(工場自動化)やインフォテインメント向けは調整局面が続いている。
通期予想では、営業利益を50億円、経常利益を110億円とし、前期の赤字からの回復を見込む。原材料価格の高騰には、金から銅への材料転換や価格転嫁で対応する方針だ。為替前提は1ドル=140円。配当は年間50円(中間25円、期末25円)を予定しており、前期と同水準を維持する。
自動車向け半導体市場はEV需要の減速で厳しいが、ロームはSiCを軸にした高効率電源制御技術で差別化を図る。設備投資を絞り、利益体質の定着を急ぐ構えだ。

