注目銘柄
2025/10/31 12:45
(2914) JT たばこ好調で今期業績を上方修正 配当も過去最高234円に増額
日本たばこ産業(2914)は2025年12月期の連結業績予想を上方修正した。売上収益は従来予想比1,810億円増の3兆4,560億円、営業利益は940億円増の8,450億円、親会社株主に帰属する当期利益は680億円増の5,620億円を見込む。主力のたばこ事業が国内外で好調を維持し、Vector Group買収効果も加わって数量・価格ともに伸びた。これにより通期で過去最高益を更新する見通しだ。
たばこ事業では、紙巻きたばこや加熱式製品「Ploom AURA」の販売が欧州やアジアで堅調に推移。グローバルフラッグシップブランド(GFB)の販売数量は前年同期比2.4%増、加熱式スティック(HTS)は37.8%増と急伸した。地域別ではトルコやロシアなど新興国市場が牽引し、為替一定ベースの調整後営業利益は前年同期比27.2%増の8,490億円に達した。
財務面でも堅調で、営業活動によるキャッシュフローは2,870億円の黒字。カナダ訴訟に伴う引当金の一部取り崩しで負債が減少し、自己資本比率は50.5%と改善した。医薬事業を非継続事業に区分したことで、今後はたばこと加工食品に経営資源を集中させる方針。
株主還元も強化する。1株当たり期末配当を26円増の130円に引き上げ、年間配当は234円(前期194円)と過去最高に達する見込み。継続事業ベースの配当性向は約75%に上昇する。
市場では、業績の上方修正と高配当を好感し、株価は前日比8.7%高の5,354円と大幅続伸した。たばこ需要の底堅さとPloomシリーズの浸透が追い風となっており、今後も安定したキャッシュフロー経営が期待される。
たばこ事業の数量・価格ともに順調で、為替影響を吸収して利益は過去最高水準。配当利回りも4%台後半と魅力的で、ディフェンシブ銘柄として優位性が高い。
たばこ事業では、紙巻きたばこや加熱式製品「Ploom AURA」の販売が欧州やアジアで堅調に推移。グローバルフラッグシップブランド(GFB)の販売数量は前年同期比2.4%増、加熱式スティック(HTS)は37.8%増と急伸した。地域別ではトルコやロシアなど新興国市場が牽引し、為替一定ベースの調整後営業利益は前年同期比27.2%増の8,490億円に達した。
財務面でも堅調で、営業活動によるキャッシュフローは2,870億円の黒字。カナダ訴訟に伴う引当金の一部取り崩しで負債が減少し、自己資本比率は50.5%と改善した。医薬事業を非継続事業に区分したことで、今後はたばこと加工食品に経営資源を集中させる方針。
株主還元も強化する。1株当たり期末配当を26円増の130円に引き上げ、年間配当は234円(前期194円)と過去最高に達する見込み。継続事業ベースの配当性向は約75%に上昇する。
市場では、業績の上方修正と高配当を好感し、株価は前日比8.7%高の5,354円と大幅続伸した。たばこ需要の底堅さとPloomシリーズの浸透が追い風となっており、今後も安定したキャッシュフロー経営が期待される。
たばこ事業の数量・価格ともに順調で、為替影響を吸収して利益は過去最高水準。配当利回りも4%台後半と魅力的で、ディフェンシブ銘柄として優位性が高い。

