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2025/10/31 12:41
(6902) デンソー 品質費用で下方修正 純利益4970億円に
【品質関連費用響く、通期利益見通しを引き下げ】
(6902)デンソーは31日、2026年3月期の連結業績予想を下方修正した。売上収益は前回予想の7兆2000億円から7兆2400億円に微増したものの、品質関連費用の引き当て計上などが重く、営業利益を6750億円から6510億円へ、純利益を5150億円から4970億円へ引き下げた。前期比では18.6%増益となるが、従来見通しからは3.5%減となる。
2025年4〜9月期(中間期)は売上収益が3兆5904億円(前年同期比3.3%増)と増収だったが、品質費用や研究開発費の増加で営業利益は2114億円(同15.8%減)、純利益は1313億円(同31.2%減)と減益となった。特に日本では為替や前年の一過性益の反動もあり、営業利益が72.9%減の316億円にとどまった。
同社は北米での電動化製品拡販やアジアでの操業度差益などを確保したものの、品質関連費用が全体利益を圧迫した。通期の為替前提は1ドル=145円、1ユーロ=170円とし、売上予想は据え置きながらも営業・純利益を引き下げた。中間配当は前年と同じ32円とし、年間64円を維持する。
株価は31日の東京市場で前日比131円(5.7%)安の2169円まで下落。市場では「品質コストの影響が想定以上」との見方が広がっている。
デンソーは電動化・ADAS(先進運転支援)など中長期成長領域で強みを持つ一方、品質関連費用の再発防止体制や利益率回復が焦点となる。株価は一時的に下押し圧力を受けるが、中期的には自動車産業全体のEV化・安全技術需要を背景に持ち直す可能性がある。
(6902)デンソーは31日、2026年3月期の連結業績予想を下方修正した。売上収益は前回予想の7兆2000億円から7兆2400億円に微増したものの、品質関連費用の引き当て計上などが重く、営業利益を6750億円から6510億円へ、純利益を5150億円から4970億円へ引き下げた。前期比では18.6%増益となるが、従来見通しからは3.5%減となる。
2025年4〜9月期(中間期)は売上収益が3兆5904億円(前年同期比3.3%増)と増収だったが、品質費用や研究開発費の増加で営業利益は2114億円(同15.8%減)、純利益は1313億円(同31.2%減)と減益となった。特に日本では為替や前年の一過性益の反動もあり、営業利益が72.9%減の316億円にとどまった。
同社は北米での電動化製品拡販やアジアでの操業度差益などを確保したものの、品質関連費用が全体利益を圧迫した。通期の為替前提は1ドル=145円、1ユーロ=170円とし、売上予想は据え置きながらも営業・純利益を引き下げた。中間配当は前年と同じ32円とし、年間64円を維持する。
株価は31日の東京市場で前日比131円(5.7%)安の2169円まで下落。市場では「品質コストの影響が想定以上」との見方が広がっている。
デンソーは電動化・ADAS(先進運転支援)など中長期成長領域で強みを持つ一方、品質関連費用の再発防止体制や利益率回復が焦点となる。株価は一時的に下押し圧力を受けるが、中期的には自動車産業全体のEV化・安全技術需要を背景に持ち直す可能性がある。

