注目銘柄

    注目銘柄 2025/10/28 16:49
    (6857) アドバンテスト AI特需で今期純利益見通し2750億円に 自社株1500億円枠も
    【テスタ需要強含み】SoC/HBM向けが牽引、MTP3目標を上方改定し収益力強化へ

    (6857)アドバンテストは、2026年3月期の通期業績予想を上方修正した。売上高9500億円(前期比21.8%増)、営業利益3740億円(63.9%増)、当期純利益2750億円(70.6%増)を見込む。AI関連半導体の数量増と複雑化を背景に、テスタ需要が当初想定を大幅に上回った。上期(4〜9月)は売上高5267億円(前年同期比60.0%増)、営業利益2324億円(145.0%増)、純利益1698億円(144.9%増)と中間期で過去最高を更新した。中間配当は29円に増配している。

    株主還元では、発行済み株式数の2.5%に当たる上限1800万株・1500億円の自己株式取得を決議。取得期間は2025年11月4日から1年間で、3年間累計の総還元性向50%以上を維持する方針を示した。

    事業面では、AIデータセンター投資の継続を追い風に、SoCテスタや高性能DRAM向けHBMテスタが高水準で推移。会社は中期経営計画(MTP3)の平均指標を、売上高8350〜9300億円、営業利益率33〜36%、EPS284〜341円へ引き上げた。供給能力の強化や高付加価値製品の拡販で、収益基盤の強化を図る。

    AI関連半導体の拡大でテスタ需要の見通しは明るく、通期上方修正と大型自社株買いがEPS押し上げ要因となる。営業利益率は通期で39%前後と高水準で、MTP3目標の上方改定も好材料だ。為替や地政学リスクへの注意は必要だが、当面の業績モメンタムは強いとみられる。

株式情報更新 (11月2日)


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