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2025/10/24 13:45
(2503) キリン HD バーボン「フォアローゼズ」売却へ 医薬費用吸収し増益確保
健康食品と海外酒類が下支え、選択と集中を加速
2503キリンホールディングスは、英フィナンシャル・タイムズ(FT)が報じたところによると、米国のバーボンウイスキーブランド「フォアローゼズ」を約10億ドル(約1,600億円)で売却する方向で調整している。収益性や経営資源の効率化を目的としたもので、事業ポートフォリオの選択と集中をさらに進める構えだ。
同社は2025年12月期の連結売上高を2兆4,400億円(前期比4%増)、営業利益を1,920億円(同53%増)、純利益を1,500億円(同2.6倍)と予想する。医薬子会社の協和キリンで研究開発費や特別退職関連費用が増加するものの、健康食品部門の収益改善や子会社ファンケルの寄与で吸収する見込みだ。
また、オーストラリアで実施した酒類値上げが定着し、海外事業も堅調に推移している。フォアローゼズ売却が実現すれば、ブランド再構築と財務基盤の強化につながる可能性がある。中長期的には、ヘルスサイエンス領域と海外飲料事業を両輪とする成長戦略を進める方針だ。
同社の配当は年74円を予定し、連続増配を維持する見通し。キャッシュフロー改善を背景に、安定的な株主還元姿勢を示している。市場では「非中核事業の整理が本業の成長投資を後押しする」との見方が広がっている。
フォアローゼズ売却による資金回収と、協和キリン・ファンケルを軸にしたヘルス事業の拡大余地を評価したい。海外酒類値上げ効果も下支え要因で、2025年12月期の増益転換を確実視。株主還元の安定性も高く、長期投資に向く局面とみられる。
2503キリンホールディングスは、英フィナンシャル・タイムズ(FT)が報じたところによると、米国のバーボンウイスキーブランド「フォアローゼズ」を約10億ドル(約1,600億円)で売却する方向で調整している。収益性や経営資源の効率化を目的としたもので、事業ポートフォリオの選択と集中をさらに進める構えだ。
同社は2025年12月期の連結売上高を2兆4,400億円(前期比4%増)、営業利益を1,920億円(同53%増)、純利益を1,500億円(同2.6倍)と予想する。医薬子会社の協和キリンで研究開発費や特別退職関連費用が増加するものの、健康食品部門の収益改善や子会社ファンケルの寄与で吸収する見込みだ。
また、オーストラリアで実施した酒類値上げが定着し、海外事業も堅調に推移している。フォアローゼズ売却が実現すれば、ブランド再構築と財務基盤の強化につながる可能性がある。中長期的には、ヘルスサイエンス領域と海外飲料事業を両輪とする成長戦略を進める方針だ。
同社の配当は年74円を予定し、連続増配を維持する見通し。キャッシュフロー改善を背景に、安定的な株主還元姿勢を示している。市場では「非中核事業の整理が本業の成長投資を後押しする」との見方が広がっている。
フォアローゼズ売却による資金回収と、協和キリン・ファンケルを軸にしたヘルス事業の拡大余地を評価したい。海外酒類値上げ効果も下支え要因で、2025年12月期の増益転換を確実視。株主還元の安定性も高く、長期投資に向く局面とみられる。

