注目銘柄

(5715)古河機械金属は、深海に眠るレアメタルやレアアースの採鉱技術開発を加速している。エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の公募に応じ、2018年から本格的な技術開発を開始。地上の鉱山開発で培った油圧クローラドリルやスラリーポンプなどの技術を応用し、過酷な深海環境に対応する海底資源向け採鉱機の試作を進めている。知的財産面でも、海洋鉱物採鉱において有望な特許を保有しており、今後の実用化に向けて優位性を確立しつつある。
直近の決算では、2025年3月期の連結売上高は2,012億円(前年同期比6.9%増)、営業利益97億円(同14.5%増)、最終利益186億円(同15.7%増)と増収増益を記録した。機械事業と素材事業がともに好調で、特に産業機械部門が大幅な増益となった。ただし、2026年3月期は売上高1,930億円、営業利益70億円、最終利益50億円と減収減益を見込んでいる。これは金属部門の減益が主因だが、機械事業の成長や新規分野での収益拡大が期待される。
レアアース泥の存在が確認されている南鳥島周辺など、日本近海の深海資源開発は国家戦略上も重要性が高まっている。古河機械金属は、採掘から金属回収まで一貫して手掛けられる数少ない国内企業であり、今後のレアアース供給体制強化の中核を担う可能性がある。財務体質も大きく改善しており、自己資本比率は50%まで向上。機械事業を中核とした成長戦略と株主還元強化の姿勢も評価されている。
直近の決算では、2025年3月期の連結売上高は2,012億円(前年同期比6.9%増)、営業利益97億円(同14.5%増)、最終利益186億円(同15.7%増)と増収増益を記録した。機械事業と素材事業がともに好調で、特に産業機械部門が大幅な増益となった。ただし、2026年3月期は売上高1,930億円、営業利益70億円、最終利益50億円と減収減益を見込んでいる。これは金属部門の減益が主因だが、機械事業の成長や新規分野での収益拡大が期待される。
レアアース泥の存在が確認されている南鳥島周辺など、日本近海の深海資源開発は国家戦略上も重要性が高まっている。古河機械金属は、採掘から金属回収まで一貫して手掛けられる数少ない国内企業であり、今後のレアアース供給体制強化の中核を担う可能性がある。財務体質も大きく改善しており、自己資本比率は50%まで向上。機械事業を中核とした成長戦略と株主還元強化の姿勢も評価されている。