（4324）電通グループは、米OpenAIと対話型AI（人工知能）の研究開発で連携し、画像生成や市場調査など複数のAIアプリケーションを1つのプラットフォーム上で対話形式により呼び出し、企画立案から制作までを一気通貫で実行できる新サービスの開発に着手した。国内のAI人材150人規模が機能開発に参画し、2025年7月末までに試験版を公開する計画だ。

この新プラットフォームは、広告・マーケティング領域における業務の効率化と価値向上を両立させる狙いがある。従来は分断されていた画像生成や市場調査、企画立案、制作といった各工程を、AIによる対話型インターフェースで統合することで、顧客への提案力や制作スピードの飛躍的な向上が期待される。AI人材の活用を強化し、グループ全体でのAIネイティブ化を推進する「AI For Growth 2.0」戦略の一環として、AIによるマーケティング全工程のサポート体制を整備する。

電通グループは、国内39社の従業員1,100人超がAIリテラシー資格を取得するなど、AI人材育成にも注力している。今後はOpenAIとの連携を通じて、AI技術を活用した広告・マーケティングサービスの高度化と新たな事業機会の創出を目指す方針だ。