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    注目銘柄 2025/5/14 11:29
    (5595) QPS研究所 小型SAR衛星36機体制へ 「ワダツミ」5月17日打ち上げ
    (5595)QPS研究所は、小型SAR衛星による地球観測体制の拡充を加速している。同社は2025年5月17日(土)17時15分以降、ニュージーランド・マヒア半島のRocket Lab Launch Complex 1から、10号機となる「QPS−SAR」10号機(愛称:「ワダツミ」)をElectronロケットで打ち上げる予定だ。天候等による延期の可能性もあるが、打上げが実現すれば、同社の衛星コンステレーション構想に向けた重要な一歩となる。

    QPS研究所は最終的に36機の小型SAR衛星によるコンステレーションを構築し、地球上のほぼどこでも平均10分間隔で観測できる準リアルタイム地球観測サービスの実現を目指している。SAR(合成開口レーダー)方式のため、夜間や天候不良時でも高分解能・高画質の画像取得が可能であり、従来の光学衛星が苦手とするシーンでも観測を途切れさせない点が強みだ。

    同社の小型SAR衛星は100kg級の軽量設計で、従来の大型衛星と比べて製造・打上げコストを大幅に抑えられることから、短期間での多機打上げが可能となっている。2027年度までに24機体制、最終的に36機体制を目指す方針であり、今回の「ワダツミ」はその中核を担う存在だ。

    今後、36機体制が実現すれば、土地・建物などの静止体だけでなく、車両や船舶、人流などの移動体も高頻度で観測・データ化できるようになり、防災、インフラ監視、物流農業、金融など多様な産業分野への応用が期待される。

株式情報更新 (5月19日)


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