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    電子部品グローバル出荷、9月は前年比マイナス
    2024年9月の電子部品グローバル出荷統計によると、世界全体の出荷額は3,914億円となり、前年同月比3.8%減少した。

    受動部品は前年比1.9%増の1,890億円と堅調だった。一方、接続部品は6.0%減の901億円、変換部品は3.4%減の680億円とマイナスに転じた。その他の電子部品は19.8%減の443億円と大幅な減少となった。コンデンサが1,302億円(前年比1.0%増)、インダクタが343億円(同2.0%増)と堅調だった。一方、抵抗器は158億円(同4.0%減)とマイナスとなった。

    地域別では、アジア・その他が789億円(前年比4.9%増)と唯一プラス成長を示した。一方、最大市場の中国は1,417億円(同4.1%減)、日本は898億円(同6.8%減)と減少した。欧米市場も低調で、米州が401億円(同10.0%減)、欧州が398億円(同6.0%減)となった。

    2024年度上半期(4-9月)の累計出荷額は2兆2,923億円で、前年同期比4.0%増となった。品目別では受動部品が1兆1,087億円(同7.0%増)、接続部品が5,358億円(同3.0%増)、変換部品が3,933億円(同14.0%増)と増加した。一方、その他の電子部品は2,544億円(同13.0%減)と減少した。

    電子部品業界では、自動車の電動化や電子化の進展、5G関連需要の拡大などが中長期的な成長ドライバーとして期待されている。しかし、足元では世界経済の減速懸念や米中貿易摩擦の影響が見られ、今後の動向が注目される。

株式情報更新 (12月12日)


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