米投資ファンドの「バリューアクト・キャピタル」は、リクルート ＨＤの株式を1800万株超保有していることを明らかにした。発行済み株式総数の1％超にあたる。バリューアクト・キャピタルは、投資先企業の経営方針に積極的に介入することで知られる「物言う株主」として知られる。同社は、リクルート ＨＤについて、株価が割安に評価されていると指摘し、経営陣による収益性向上や株主還元の強化を求める考えを示している。

リクルート ＨＤは、人材・情報サービス事業を展開する国内最大級の企業グループ。近年は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、主力の人材ビジネスの業績が低迷している。バリューアクトは、リクルート ＨＤが業界をけん引するインターネット事業のポートフォリオを有しており、資産は既に現在の株価の2倍の価値があると、指摘した。