横浜ゴムは、インドで乗用車用タイヤを増産する。8200万ドル(約110億円）を投じて、インド東部のヴィシャカパトナム工場内に新たに生産ラインを設け、ヨコハマ・インディア（280万本/年）と合わせて乗用車用タイヤの生産能力を現在の年産280万本から450万本に引き上げる。ヴィシャカパトナムでは、農業機械用タイヤなどオフハイウェイタイヤを生産していた。

ヨコハマ・インディアがインド市場で販売している乗用車用タイヤは、インドの道路条件にあわせた専用設計で、販売量を大きく伸ばしてきた。インドの自動車産業は2022年の自動車販売台数が日本を抜いて世界第３位になるなど急拡大しており、横浜ゴムは最重要市場の一つと位置づけている。生産開始は2024年第4四半期からを予定しており、将来的には22インチまでの乗用車用タイヤの生産を視野に入れている。

23年12月期の業績見通しは、売上が前期比5％増の9000億円、事業利益が4％増の730億円、純利益は微増の460億円を計画している。