ＨＩＳは、長崎のテーマパーク「ハウステンボス」の株式を香港の投資会社に売却する方向で検討していると報じられている。ＨＩＳは新型コロナの影響で主力の海外旅行事業の回復が遅れたことなどから、11－4月決算がこの時期としては過去最大の、269億円の最終赤字に陥った。ハウステンボスを売却することで資金を確保し、財務状況を改善すると見られる。ＨＩＳはハウステンポス株の66.7％余りを保有しているが、九州電力や西部ガスなどの地元企業も売却を検討しているようだ。

ハウステンボスは入場者数の伸び悩みで2003年に会社更生法の適用を申請して経営破綻した後、野村 ＨＤ系投資会社の傘下に入り、ＨＩＳが2010年に買収した経緯がある。売却額は数百億円と見られている。