キャンバスは、2022年6月16日、膵臓がん3次治療を対象とし、米国で実施している「CBP501」の臨床第2相試験ステージ1の3剤併用投与群において、治療前に比べて標的病変の長径の合計が30％以上縮小した状態た一定期間継続する部分奏功が1例確認されたと発表した。

1例なので偶然のおそれは否定できないが、十分に間隔を空けた複数回の測定による慎重な確認であること。測定を進めるにつれて縮小が進んでいる状況などから、「CBP501」の有望さを示している可能性があると判断したとしている。また同時に、現時点で4.5か月に渡る無増悪生存が観察され、臨床試験の主要評価項目である「3か月無増悪生存」をクリアした症例の1つとなったとしている。

膵臓がん3次治療には承認された医薬品や治療がなく、無増悪生存の中央値は1.5か月程度となっているという。

キャンバスの株価は0.6％高の336円で推移している。