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    昭和電工 SiCエピタキシャルウェハー関連の動き
    昭和電工のSiCエピタキシャルウェハーは、2009年に上市。特性均一性、低欠陥密度が優れていることが特徴で、システムサーバーの電源や鉄道車両、太陽光発電システム用インバーター、電気自動車の高速充電用コンバーターなどに採用されている。

    SiCエピタキシャルウェハーは、2025年以降には電気自動車のパワーコントロールユニットへの本格搭載が見込まれ、2025年の市場規模1000億円からさらに市場が拡大することが予想されている。

    自動車の電子制御化に伴い、電子デバイス搭載による熱の課題が新たに発生する見通し。昭和電工は、SiCパワーデバイスに対して、熱マネジメント材料の提供企業の中で唯一SiCエピウェハーを持つことを武器に、2021年から2030年の長期ビジョンとして、SiCポテンシャルを引き出す素材パッケージ提案を行い、トップシェアを狙う戦略。


    ●SiCエピタキシャルウエハー市場 25年1000億円 EV搭載でさらに拡大見通し
    ●2021年~2030年の長期ビジョンでトップシェアを狙う戦略
    ●長期契約を獲得
    ●増資で58億円を充当


    昭和電工のエピタキシャルウェハー関連の動きでは、2019年8月に高品質グレードの第2世代製品を開発。2020年12月にはデンソー製の燃料電池自動車向け次期型昇圧用パワーモジュールに採用。2021年5月にはパワー半導体市場でシェア19%と世界1位の独インフォニオンと2年間の長期販売と共同開発契約を締結。インフォニオンが持つ幅広いパワー半導体製品へのSiCの搭載が期待される。2021年9月にはロームとパワー半導体向けで長期供給契約を締結、SiCパワー半導体デバイス事業をグローバル展開する東芝D&Sとも2年間の長期供給契約を締結した。

    また、2021年8月発表の約1093億円を調達する公募増資では、調達資金の58億円をSiCパワー半導体用材料などに充当するとしている。

株式情報更新 (4月25日)


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