オリンパスは、2021年2月26日、イスラエルの医療機器メーカーであるMedi-Tateを子会社化すると発表した。2018年11月に株式100％を取得できる権利を取得しており、その権利を行使する。投資額は約272億円で、完了は2021年4月30日を予定する。

Mede-Tateは、前立腺肥大症の低侵襲治療デバイスの開発・製造を行う医療機器メーカーで、営業利益は2018年は▲2.55億円、2019年は▲2.97億円で推移している。

前立腺肥大症は、男性の10人に8人が生涯に発症する泌尿器良性疾患で、一般的な治療法は投薬治療や外科治療だが、近年ではクリニックでの日帰り治療を可能にする新たな治療法への関心が高まっているという。オリンパスは2年間のMedi-Tate製品の販売経験から医学的価値と将来性が高いことを確信。オリンパスの切除デバイスと一体で展開し、泌尿器科分野の更なる成長を図る。