ＧＭＯグローバルサイン ＨＤは、電子署名サービス「アグリー」の月額利用料金を引き下げる。電子署名サービスは、メールで本人確認を行う簡易型の「立会人型」が主流で、最大手の弁護士ドットコムの「クラウドサイン」が月1万円で提供している。ＧＭＯは電子証明書に基づく「当事者型」の電子署名も提供しており、両方使えるプランに統一して月額8800円で提供する。さらに電子証明書の年間利用料を1枚無料（従来8000円）とすることで、信頼性の高い「当事者型」を普及させる狙いがある。

ＧＭＯグローバルサインは日通系の「ワンサイン」を運営するワンビシアーカイブズと連携を深めており、両社のサービスを相互に利用出来る体制作りを進めている。日本通運は21年4月から、「ワンサイン」を全社規模で導入することになっている。電子署名市場は23年に200億円市場となる見込みで、値下げ競争が勝者を決めそうだ。「アグリー」の利用件数はわずか13日間で1万件増加し、6万件を突破している。