栗田工業は、2019年4月に25％の株式を取得し持分法適用会社としていた米ペンタゴン・テクノロジーズ社の株式26％を追加取得し、連結子会社とした。ペンタゴンは、最先端の洗浄技術を持ち、米国内の大手半導体メーカーに大きな半導体精密洗浄基盤を持つ。世界でもトップシェアと見られている。初回取得額は56億円、今回も57億円で、さらに取得を進め、完全子会社とする方針。

精密洗浄は、半導体製造装置に付着した微粒子やイオン状物質を除去する洗浄サービスで、極めて高い精度が求められる。栗田工業は国内で精密洗浄サービスを展開しているが、ペンタゴンの持つ米国ユーザーは魅力的で、シナジー効果も大きい。栗田工業は半導体や液晶を支える超純水の供給企業で、電子産業分野の海外展開加速を重点目標としている。