アセットアライブが集計する「株式情報テーマ」ランキングで「バイオプラスチック」の閲覧数が増加している。「バイオプラスチック」は4月中旬頃からトップ10にランクインしたり外れたりを繰り返し、5月7日には3位まで上昇。先週は3位、6位、2位、2位と上位で推移し、バイオプラスチックへの関心が増加している。

植物を原料とする「バイオマスプラスチック」と、使用後に自然界の微生物に分解される「バイオプラスチック（生分解プラスチック）」がある。原油価格高騰と地球温暖化の影響で需要が拡大している。

2018年、ＥＵが使い捨てプラスチック製のレジ袋やストローの使用禁止を打ち出し、米スターバックスは20年までにプラスチック製ストローを廃止。マクドナルドも紙製ストローに切り替え。西武鉄道は沿線レジャー施設やホテルで使い捨てプラスチック製ストローを順次廃止。藤田観光はプラスチック製ストローを紙製又は生分解性プラスチック製ストローへ移行。伊藤園は生分解性素材を100％使用したお茶パックの販売を開始するなどの動きが出ている。

生分解プラスチックの世界生産はプラスチックの1％に過ぎず、今後需要の拡大が期待される。

バイオプラスチック関連銘柄の動きでは、

(4118)カネカは、25億円を投じて生分解プラスチックの年産能力を1000トンから5000トンに引き上げる。また、セブン&アイホールディングスとマイクロプラスチック問題への解決素材「カネカ生分解ポリマーPHBH」を用いた各種製品の開発を進め、2019年秋をめどにセブンカフェ用のストローで導入を開始する。

(4188)三菱ケミカルは、タイ石油公社と共同でストローに使える生分解プラスチックの新素材「BioPS」を開発。京浜急行電鉄及び運営する施設で2019年4月から使用が開始された。

(3103)ユニチカは、バイオプラスチック「テラマック」でストロー向け樹脂グレード「TP-5040」を開発。国内外に向けた販売体制を整え、新規顧客を開拓する。

(7911)凸版印刷は二酸化炭素排出量を40％削減する包装材フィルムを開発している。


バイオプラスチック関連銘柄は

2802　味の素
3101　東洋紡
3103　ユニチカ
3401　帝人
3402　東レ
3405　クラレ
3551　ダイニック
4116　大日精化工業
4118　カネカ
4188　三菱ケミカル HD
4220　リケンテクノス
7911　凸版印刷

などがある。