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【米中古住宅販売は小幅増、在庫増でも価格高止まりが回復を抑制】
米国の住宅市場は、春商戦入り後も力強さを欠く展開だ。全米不動産協会が発表した4月の中古住宅販売件数は、季節調整済み年率で402万戸となり、前月比0.2%増にとどまった。市場予想の405万戸を下回り、前年同月比では横ばいだった。販売は中西部と南部で増加した一方、北東部は横ばい、西部は減少し、地域ごとの温度差も鮮明になっている。
一方、在庫は改善した。4月末の売れ残り在庫は147万戸となり、前月比5.8%増、販売ペースに対する供給月数は4.4カ月に上昇した。ただし、在庫の増加は買い手優位への急転換を意味しない。NARは在庫がなお逼迫していると指摘しており、複数の買い手が競合する案件も残る。住宅の市場滞留期間は長期化しており、買い手が価格、金利、雇用不安を慎重に見極めている構図だ。
価格面では重い現実が続く。4月の中古住宅販売価格の中央値は前年同月比0.9%上昇の41万7700ドルとなり、4月としては過去最高水準を記録した。住宅ローン金利は前年より低下しているものの、依然として高水準であり、所得の伸びが住宅価格の上昇を上回っても、購入余力の回復は限定的だ。低調な消費者信頼感も、住宅購入の決断を鈍らせている。
今回の統計は、米住宅市場が底割れを回避しつつも、本格回復には至っていないことを示す内容だ。在庫増は供給制約の緩和材料だが、価格高止まりと金利負担が需要を圧迫している。高所得層やセカンドハウス需要は底堅い一方、初回購入層の参入は限られ、市場はまだ分厚い回復力を欠いている。FRBの利下げ時期と住宅ローン金利の低下が、今後の販売回復を左右する最大の焦点となる。
一方、在庫は改善した。4月末の売れ残り在庫は147万戸となり、前月比5.8%増、販売ペースに対する供給月数は4.4カ月に上昇した。ただし、在庫の増加は買い手優位への急転換を意味しない。NARは在庫がなお逼迫していると指摘しており、複数の買い手が競合する案件も残る。住宅の市場滞留期間は長期化しており、買い手が価格、金利、雇用不安を慎重に見極めている構図だ。
価格面では重い現実が続く。4月の中古住宅販売価格の中央値は前年同月比0.9%上昇の41万7700ドルとなり、4月としては過去最高水準を記録した。住宅ローン金利は前年より低下しているものの、依然として高水準であり、所得の伸びが住宅価格の上昇を上回っても、購入余力の回復は限定的だ。低調な消費者信頼感も、住宅購入の決断を鈍らせている。
今回の統計は、米住宅市場が底割れを回避しつつも、本格回復には至っていないことを示す内容だ。在庫増は供給制約の緩和材料だが、価格高止まりと金利負担が需要を圧迫している。高所得層やセカンドハウス需要は底堅い一方、初回購入層の参入は限られ、市場はまだ分厚い回復力を欠いている。FRBの利下げ時期と住宅ローン金利の低下が、今後の販売回復を左右する最大の焦点となる。
