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強い雇用統計後の利下げ期待後退で波乱、米国株は小幅安 ハイテク軟調・景気敏感は堅調
1月の雇用統計で雇用者数が予想を大きく上回ったことを受け、景気の底堅さへの評価が高まる一方で、利下げ期待が後退し米長期金利が上昇したことが大きな市場変動要因となった。これを背景に、短期的な利下げ観測を織り込んでいたリスクオン相場が手控えムードに転じ、指数は上値の重い動きとなった。
NYダウ平均 50,121.40(-66.74)
ナスダック 23,066.47(-36.01)
2月12日の米国株式市場は、前日の米雇用統計結果を受けて 金融政策の先行き不透明感と企業業績期待の見直し が交錯する展開となった。NYダウ平均は前日比で小幅反落し、連勝は3日で止まったが、依然として高値圏で推移している。ナスダックもハイテク株の利益確定売りや利下げ期待後退の影響を受け、小幅安で取引を終えた。
ナスダックでは、情報技術・ソフトウエア株に売り圧力が強まった。特にクラウド関連や高バリュエーションの大型株への売りが目立ち、マイクロソフトやアルファベットなど主要テック株が軟調に推移した。利下げ観測の後退は、ハイパフォーマンス成長株の割高感を意識させ、短期的な調整を誘発した形だ。
一方で、堅調だったのは金融・エネルギー・生活必需品など景気敏感・ディフェンシブ株だ。景気の底堅さを確認したことで、銀行株や資本財株には買いが入り、ダウ平均の下支えとなった。原油価格が持ち直す局面もあり、エネルギー株の一角にも買い戻しがみられた。
経済指標面で最大の焦点だった米1月の雇用統計は、市場予想を大幅に上回る結果となった。非農業部門の雇用者数は前月比13万人増と、予想の約5万5000人増を大きく上回った。また、失業率は4.3%へ低下し、予想の4.4%を下回った。これら強い結果は労働市場の底堅さを示すと同時に、利下げ期待を後退させる材料となった。
FRB要人やホワイトハウスからこの日に新たな金融政策発言が出ることはなかったが、市場は雇用統計から利下げ開始時期の後ろ倒しリスクを織り込む動きを強めた。これが金利敏感株への売りを誘発し、テック株の上値の重さを際立たせた。
個別銘柄でもテクノロジー株の値動きが物色の主体となった。一部ソフトウエア株は決算期待先行で買い戻しが見られたが、全体ではハイバリュエーション株の売りが優勢で、指数全体の上昇を抑える要因となった。成長株の調整は、景気データの強弱が綱引きする中での典型的な動きといえる。
ダウ構成銘柄では、キャタピラーが前日比で4%超の上昇となり指数へのプラス寄与が大きかった。 建設・資本財関連として景気の底堅さが評価され、買いが優勢となった。これに対して、IBMやセールスフォースは下落し指数の重荷となった。いずれもテクノロジー関連で利下げ観測後退の影響を強く受けた。
総じて2月12日の米国株式市場は、雇用統計という強い経済データを受けた景気評価と、利下げ期待後退という金融政策観の変化がせめぎ合う展開だった。市場は強弱材料を慎重に消化しつつ、今後のFRBスタンスや企業業績から方向性を見極める局面が続く。
NYダウ平均 50,121.40(-66.74)
ナスダック 23,066.47(-36.01)
2月12日の米国株式市場は、前日の米雇用統計結果を受けて 金融政策の先行き不透明感と企業業績期待の見直し が交錯する展開となった。NYダウ平均は前日比で小幅反落し、連勝は3日で止まったが、依然として高値圏で推移している。ナスダックもハイテク株の利益確定売りや利下げ期待後退の影響を受け、小幅安で取引を終えた。
ナスダックでは、情報技術・ソフトウエア株に売り圧力が強まった。特にクラウド関連や高バリュエーションの大型株への売りが目立ち、マイクロソフトやアルファベットなど主要テック株が軟調に推移した。利下げ観測の後退は、ハイパフォーマンス成長株の割高感を意識させ、短期的な調整を誘発した形だ。
一方で、堅調だったのは金融・エネルギー・生活必需品など景気敏感・ディフェンシブ株だ。景気の底堅さを確認したことで、銀行株や資本財株には買いが入り、ダウ平均の下支えとなった。原油価格が持ち直す局面もあり、エネルギー株の一角にも買い戻しがみられた。
経済指標面で最大の焦点だった米1月の雇用統計は、市場予想を大幅に上回る結果となった。非農業部門の雇用者数は前月比13万人増と、予想の約5万5000人増を大きく上回った。また、失業率は4.3%へ低下し、予想の4.4%を下回った。これら強い結果は労働市場の底堅さを示すと同時に、利下げ期待を後退させる材料となった。
FRB要人やホワイトハウスからこの日に新たな金融政策発言が出ることはなかったが、市場は雇用統計から利下げ開始時期の後ろ倒しリスクを織り込む動きを強めた。これが金利敏感株への売りを誘発し、テック株の上値の重さを際立たせた。
個別銘柄でもテクノロジー株の値動きが物色の主体となった。一部ソフトウエア株は決算期待先行で買い戻しが見られたが、全体ではハイバリュエーション株の売りが優勢で、指数全体の上昇を抑える要因となった。成長株の調整は、景気データの強弱が綱引きする中での典型的な動きといえる。
ダウ構成銘柄では、キャタピラーが前日比で4%超の上昇となり指数へのプラス寄与が大きかった。 建設・資本財関連として景気の底堅さが評価され、買いが優勢となった。これに対して、IBMやセールスフォースは下落し指数の重荷となった。いずれもテクノロジー関連で利下げ観測後退の影響を強く受けた。
総じて2月12日の米国株式市場は、雇用統計という強い経済データを受けた景気評価と、利下げ期待後退という金融政策観の変化がせめぎ合う展開だった。市場は強弱材料を慎重に消化しつつ、今後のFRBスタンスや企業業績から方向性を見極める局面が続く。
