注目銘柄

    決算 2026/2/10 15:51
    (6753) シャープ 構造改革効果で大幅黒字転換 財務体質改善が鮮明に
    (6753)シャープの2026年3月期第3四半期累計(2025年4月〜12月)連結決算は、売上高が1兆4,176億円(前年同期比14.5%減)と減収となった。一方、営業利益は409億円(前年同期比約2倍)、経常利益は477億円、最終損益は675億円の黒字(前年同期は35億円の赤字)と大幅な利益改善を達成した。

    収益改善の背景には、アセットライト化を軸とした事業構造改革の進展がある。固定費削減や不採算事業の整理が進み、売上総利益率は改善した。加えて、固定資産売却益や事業譲渡益などの特別利益が利益を押し上げた。第3四半期累計の特別利益は371億円に達し、減損損失や構造改革費用を吸収している。

    セグメント別では、スマートワークプレイスが安定的に利益を確保し、ディスプレイデバイスも高付加価値製品への集中で収益性が改善した。一方、スマートライフは需要低迷の影響で減収となったが、採算性は着実に改善している。全社費用の抑制も寄与し、営業利益水準は想定を上回った。

    財務面では、自己資本比率が17.8%まで回復し、前期末の10.5%から大きく改善した。純資産は2,709億円と増加し、財務体質の立て直しが進んでいることが確認できる。

    通期の2026年3月期業績予想については、売上高1兆8,700億円、営業利益450億円、経常利益520億円、最終利益530億円を見込む。経常利益は前回予想から70億円の上方修正となったが、最終利益予想は据え置いた。配当は引き続き未定としており、財務基盤の強化を優先する姿勢が続く。

    市場では、黒字転換そのものよりも、構造改革による収益力の持続性が評価の焦点となる。資産売却益に依存しない利益体質へ移行できるかが、今後の株価評価を左右する局面といえそうだ。

株式情報更新 (2月11日)


会員ログイン

パスワードを忘れてしまった場合

申込みがまだの方