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2026/2/5 08:06
(6723) ルネサスエレクトロニクス タイミング部品事業を米サイタイムに売却 高収益事業を手放し戦略転換
(6723)ルネサスエレクトロニクスは、子回路を正常に動作させるためのクロック生成・同期を担うタイミング部品事業を、米半導体設計会社のSiTime Corporationへ譲渡すると発表した。取締役会決議は2026年2月5日で、規制当局の承認などを経て26年12月期中の完了を予定する。
譲渡対象は、2019年に買収したIDTに起源を持つタイミング事業で、クロックジェネレータやジッタアッテネータなどを展開してきた。24年12月期の参考値ベースでは、売上高304億円、営業利益158億円と高い収益性を誇り、連結売上高の約2%ながら営業利益では7%を占めていた。
譲渡価額は30億ドルで、内訳は現金15億ドルとサイタイム株413万株。ルネサスは本件により、26年12月期に約15億ドルの一時利益を計上する可能性があるとしている。短期的には利益押し上げ効果が見込まれる一方、安定収益源を手放す判断となる。
もっとも、同社は成長投資の優先順位を明確化し、マイコンやSoCを核とする組み込み半導体に経営資源を集中させる方針だ。同時に、サイタイムのMEMS共振器をマイコンやSoCにシリコンレベルで統合する協業を検討しており、外付け部品を減らした省スペース・高性能ソリューションの提供を狙う。
市場では、収益性の高い事業売却に対する慎重な見方と、資本効率改善や戦略集中を評価する見方が交錯している。単なる事業縮小ではなく、2035年に向けた成長戦略の再構築として受け止められるかが、今後の株価評価を左右しそうだ。
譲渡対象は、2019年に買収したIDTに起源を持つタイミング事業で、クロックジェネレータやジッタアッテネータなどを展開してきた。24年12月期の参考値ベースでは、売上高304億円、営業利益158億円と高い収益性を誇り、連結売上高の約2%ながら営業利益では7%を占めていた。
譲渡価額は30億ドルで、内訳は現金15億ドルとサイタイム株413万株。ルネサスは本件により、26年12月期に約15億ドルの一時利益を計上する可能性があるとしている。短期的には利益押し上げ効果が見込まれる一方、安定収益源を手放す判断となる。
もっとも、同社は成長投資の優先順位を明確化し、マイコンやSoCを核とする組み込み半導体に経営資源を集中させる方針だ。同時に、サイタイムのMEMS共振器をマイコンやSoCにシリコンレベルで統合する協業を検討しており、外付け部品を減らした省スペース・高性能ソリューションの提供を狙う。
市場では、収益性の高い事業売却に対する慎重な見方と、資本効率改善や戦略集中を評価する見方が交錯している。単なる事業縮小ではなく、2035年に向けた成長戦略の再構築として受け止められるかが、今後の株価評価を左右しそうだ。

