注目銘柄

    注目銘柄 2026/1/30 08:39
    (6723) ルネサスエレクトロニクス 「半導体復活相場の伏兵」ルネサス株が静かに上昇、市場が織り込み始めた“底打ちシナリオ”
    (6723)ルネサスエレクトロニクスの株価が年明け以降、緩やかながらも上昇基調を強めている。半導体株全体の物色が再燃する中で、同社は派手さこそないものの、「業績の最悪期通過」を先取りする形で評価を切り上げられている状況だ。

    これまでルネサスは、車載・産業向け半導体の在庫調整の影響を強く受け、業績成長が一服していた。特に自動車メーカーや産業機器メーカーによる発注抑制が続いたことで、2024年後半から市場では慎重な見方が優勢だった。ただ、足元では顧客在庫の圧縮が進みつつあり、市場では「調整局面は終盤に差しかかっている」との見方が広がっている。

    株価が先行して動いている背景には、半導体市況の回復が本格化する前段階で、ポジションを構築しようとする資金の存在がある。生成AI関連投資の拡大により、データセンター向け電源管理ICや制御系半導体の需要は底堅く、ルネサスが得意とするマイコン領域も中長期では安定成長が見込まれている。GPUのような主役銘柄ではない分、相場全体が落ち着いた局面で再評価されやすいポジションだ。

    需給面では、海外投資家による日本の半導体株への資金回帰も追い風となっている。指数寄与度の高いルネサスは、セクター全体への資金流入局面で選好されやすく、下値では押し目買いが入りやすい構造にある。実際、チャート上では中長期の移動平均線を上回る動きが定着しつつあり、テクニカル面でもトレンド改善が意識されている。

    市場が注目しているのは、次回以降の決算で示される受注動向と在庫水準、そして通期見通しの変化だ。大幅な上方修正がなくとも、「悪化が止まった」と確認されれば、株価は一段の評価見直しに進む可能性がある。

    派手な材料はないが、だからこそ相場の転換点では存在感を増す。ルネサス株は、半導体復活相場の中で“静かに仕込まれる銘柄”として、市場の視線を集め始めている。

株式情報更新 (2月6日)


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