注目銘柄

    注目銘柄 2025/11/11 14:32
    (6758) ソニーグループ 中間期は営業益20%増、自己株買い枠1000億円を新設
    (6758)ソニーグループの2026年3月期第2四半期(2025年4~9月)の連結決算は、売上高5兆7295億円(前年同期比3.5%増)、営業利益7689億円(同20.4%増)、最終利益5988億円(同5%増)と増収増益となった。イメージセンサーを含むイメージング&センシング・ソリューション(I&SS)分野が大きく伸び、営業利益は前年同期を約1300億円上回った。

    ゲーム&ネットワークサービス(G&NS)や音楽部門も堅調で、特にストリーミング収益や『鬼滅の刃 無限城編』などの映像関連事業が寄与した。一方、テレビ・スマートフォンを含むエンタテインメント・テクノロジー&サービス(ET&S)分野はディスプレイ需要の鈍化で減収となった。

    同社は2025年10月1日に金融子会社ソニーフィナンシャルグループ(SFGI)のスピンオフを実施し、持分法適用会社とした。スピンオフに伴う約1兆3800億円の評価損を非継続事業に計上するが、継続事業の業績やキャッシュフローへの影響は限定的だと説明している。

    通期見通し(継続事業)は、売上高12兆円(前期比0.3%減)、営業利益1兆4300億円(同12%増)、最終利益1兆500億円(同1.6%減)を計画。前回予想から営業利益を1000億円上方修正した。関税政策変更による影響試算を500億円減額し、イメージセンサーと音楽分野の収益増加を織り込んだ。

    また、同社は資本効率の向上を目的として新たに自己株式の取得枠(上限1000億円・最大3500万株、取得期間は2025年11月12日~2026年5月14日)を設定した。市場買付による機動的な取得を予定する。

    財務面では自己資本比率21.3%とやや低下したが、SFGI株式の分配による一時的な影響であり、営業キャッシュフローは上期で4922億円を確保している。年間配当は25円(中間12.5円、期末12.5円)を計画し、前期比5円の増配となる。

株式情報更新 (11月12日)


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