（4324）電通グループと（9434）ソフトバンクは、日本語特有の語感や繊細な表現を捉えた広告コピー生成を可能にする「日本語コピーライティング特化型生成AI」の共同研究を開始した。参画するのは電通、電通デジタル、ソフトバンク、SB Intuitionsの4社で、広告・マーケティング領域におけるコピーライティング支援を主な目的とする。

電通と電通デジタルは、長年蓄積してきたコピーライティングの知見や、AI広告コピー生成ツール「AICO2」の運用経験を提供する。一方、ソフトバンクは自社が構築したAI計算基盤を活用。さらにSB Intuitionsが開発を進める日本語特化の大規模言語モデル「Sarashina」を組み合わせることで、日本語表現をより深く理解する仕組みを目指す。

同プロジェクトは、生成AIによる広告コピー支援の精度向上に加え、日本企業のマーケティング活動における生産性と創造性の両立を図る狙いがある。広告業界における生成AIの活用は急速に広がっており、日本語特化型モデルの開発は実務上の有効性を高める一歩となり得る。