（7259）アイシンは、中国の大手自動車メーカーである広汽集団が設計したプラグインハイブリッド車（PHV）向けハイブリッドユニットの受託生産を開始した。生産は、両社の合弁会社である広汽愛信自動変速器有限公司（中国・広州市）で行われる。今回の受託生産対象となるユニットは、広汽集団が上海モーターショーで発表した新型PHV「伝祺向往S7」に搭載される予定だ。

アイシンはこれまでも広汽集団とオートマチックトランスミッションやサンルーフの供給などを通じて良好なパートナーシップを築いてきた。今回の受託生産開始により、広汽愛信自動変速器有限公司は中国で2か所目の電動ユニット生産拠点となり、同社の電動化に向けたグローバル生産体制の強化が一段と進む。

今回の受託生産は、電動化の潮流が加速する中国市場に対応するもので、アイシンにとって中国でのハイブリッドユニット生産は初の取り組みとなる。対象となるユニットは、モーター、ギア、インバーターなどを一体化した主要駆動系コンポーネントであり、年間数万台規模での供給が想定されている。