株テーマ:フッ素ガスの関連銘柄

フッ素ガスは半導体の回路形成や洗浄工程で使用する。NAND型フラッシュメモリーの多層化で、より多くのフッ素ガスが必要となり、2022年には世界販売量が26%増の4030トンと予測されている。原料のフッ酸も高騰し、メーカーは値上げの方針。

政府は徴用工問題の対抗措置として、有機ELディスプレイに不可欠なフッ化ポリイミド、半導体製造過程に不可欠なレジストとエッチングガス(高純度フッ化水素)の対韓輸出規制を2019年7月4日から強化する。これまで韓国には手続きの簡素化など優遇措置をとってきたが、契約ごとの輸出許可に切り替える見込み。これらの材料は日本企業のシェアが非常に大きく、サムスン電子やLG電子は代替先をすぐに見つけることは困難とされ、韓国経済には打撃となりそうだ。日本企業も有力な顧客を失うため、業績に悪影響が出る。

2019年11月、韓国メディアはステラ ケミファが申請した液体フッ化水素の韓国向け輸出を日本政府が許可したと報じた。7月の輸出規制強化から二ヶ月を要したが、サムスン電子やSKハイニックス向けと見られる。

2023年3月、経済産業省は日本が2019年に導入した韓国への半導体材料3品目の輸出管理の厳格化措置を緩和すると発表した。


・フッ化ポリイミド
4109ステラ ケミファ

・エッチングガス
4004 昭和電工
4047 関東電化工業
6367 ダイキン工業
4401 ADEKA

・フォトレジスト
4005 住友化学
4041 日本曹達
4043 トクヤマ
4063 信越化学工業
4185 JSR
4186 東京応化工業
4901 富士フイルム HD


経済産業省が、「日韓両国政府は、輸出管理に関する日韓間の懸案事項について、双方が2019年7月以前の状態に戻すべく、関連の二国間の協議を速やかに行っていくこととした。このため、日韓間の輸出管理政策対話を近く開催することとした。」と発表している。韓国政府は、関連協議が行われる間、WTO紛争解決手続きを中断すると発表しており、半導体関連3品目の輸出規制解除が期待される。

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