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    【米国株式市況】イラン停戦案報道で原油急落、リスクオン加速しダウ・ナスダック揃って上昇
    米国がイランに15項目の和平案を提示したとの報道を受け、投資家のリスク回避姿勢が後退した。WTI原油が急落し、インフレ懸念が和らいで金利も低下。リスクオンの流れが市場全体に広がり、ダウは一時590ドル高に迫る場面もあった。

    NYダウ平均 46,429.49(前日比 +305.43)
    ナスダック 21,929.83(前日比 +167.93)

    ニューヨーク・タイムズが24日、米国がパキスタンを通じてイランに15項目の和平計画を送ったと報道したことに加え、イスラエルメディアは米国がイランと1カ月の停戦を模索していると伝えた。これを受けて原油先物が急落し、インフレ圧力の低下期待から米10年債利回りも軟化。ダウは3日ぶりに大幅反発し、ナスダックも続伸した。なお、イラン国営放送はその後、イランが米国の停戦案を拒否すると報じ、地政学リスクが完全に払拭されたわけではないが、市場は報道への安堵感を優先した。

    米国の対イラン和平提案報道を受けてWTI原油が約2%下落し90.32ドルへ急落。インフレ懸念の後退を受け米10年債利回りが4.336%へ低下し、金利敏感株・成長株に買い戻しが入り株高へとつながった。エネルギーセクターは原油安を嫌気して小幅下落となったが、それ以外のセクターは幅広く上昇した。

    半導体セクターが全体を牽引した。アームが+16.38%と大幅高、AMDが+7.25%高、インテルが+7.08%高と続き、指数全体の押し上げ役を担った。SOX(フィラデルフィア半導体指数)は7,967.74(速報値)と前日比+95.04ポイントの上昇。ただし、アプライド・マテリアルズは-1.24%、ラム・リサーチは-2.25%と製造装置関連は逆行安となり、半導体内でも銘柄格差が目立った。金融セクターはJPモルガン・チェースが+1.03%、ゴールドマン・サックスが+0.73%と堅調。リスクオン環境を追い風に、メガバンクは揃って小幅上昇した。消費・ヘルスケアセクターではメルクが+2.57%、マクドナルドが+1.25%と上昇した一方、ユナイテッドヘルス・グループは-0.63%と軟調だった。エネルギーセクターはシェブロンが-0.79%と原油価格の下落が重荷となった。クラウド・ソフトウェアではセールスフォースが-0.57%、オラクルが-0.72%と小幅下落した。

    エヌビディアは+1.98%と堅調に推移し、178.68ドルで引けた。半導体全体の上昇ムードが追い風となり、買いが継続した。アマゾンは+2.15%高の211.71ドルと大幅上昇。リスクオン環境下でクラウド・EC事業への期待感が再燃した。テスラは小幅高の+0.76%で385.95ドル。アップルは小幅高の+0.38%で252.62ドル。メタは小幅高の+0.33%で594.89ドル。アルファベットは小幅高の+0.16%で290.93ドル。マイクロソフトは全体上昇の中で逆行し、小幅安の-0.45%で371.04ドルで引けた。

    トランプ大統領はオーバルオフィスでの発言でイランとの交渉について前向きな姿勢を示し、以前のエネルギーインフラへの攻撃示唆から後退した。この発言が原油売りを加速させ、株式市場のリスクオンを促した。ただしイラン国営放送は同日夕方、イランが米国の停戦案を拒否するとの高官発言を伝えており、交渉の先行きは依然不透明だ。FRBのバー理事はインフレ対応のため政策金利を当面高水準に維持する必要があるとの見解を示したが、この日の相場への影響は限定的だった。

株式情報更新 (3月29日)


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