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【生成AIブームでサーバー向け先端品が好調、ドル建てでも30%台半ば増へ】
(2330)台湾積体電路製造(TSMC)が10日発表した2025年10月の連結売上高(速報値)は、前年同月比16.9%増の3674億台湾ドル(約1兆8300億円)となり、単月として過去最高を更新した。生成AI向けサーバー用途を中心に先端半導体の出荷が引き続き好調だった。前月比でも11.0%増加し、9月の伸びを上回った。
1〜10月の累計売上高は3兆1304億台湾ドルで、前年同期比33.8%増と高水準を維持している。為替環境では台湾ドル高・米ドル安の影響を受けるなか、同社は2025年12月期の米ドルベース売上高が前期比30%台半ばの増加になると見込む。AIブームを背景に、高性能コンピューティング(HPC)やデータセンター向け7ナノ・3ナノ世代の量産が寄与した。
ただし、10月の増加率は2024年2月以来で最も低く、市場では「AI半導体需要がピークを迎えつつある」との見方も出ている。TSMCはAI半導体で世界をリードする米エヌビディア(NVDA)に主要製品を供給しており、その動向が業績を左右する構図が続く。アナリスト予想では、10〜12月期の売上高は前年同期比16%増にとどまる見通しだ。
TSMCは先端パッケージ技術(CoWoS)の増産を進め、AI関連の強い需要に対応する構えを維持しているが、同時に設備投資負担や為替変動への警戒感も残る。
AI需要を背景に中期成長は堅調だが、短期的には需要の過熱感やマージン圧力が意識されやすい。株価はすでに高値圏にあり、調整局面では押し目買いスタンスが妥当とみる。
(2330)台湾積体電路製造(TSMC)が10日発表した2025年10月の連結売上高(速報値)は、前年同月比16.9%増の3674億台湾ドル(約1兆8300億円)となり、単月として過去最高を更新した。生成AI向けサーバー用途を中心に先端半導体の出荷が引き続き好調だった。前月比でも11.0%増加し、9月の伸びを上回った。
1〜10月の累計売上高は3兆1304億台湾ドルで、前年同期比33.8%増と高水準を維持している。為替環境では台湾ドル高・米ドル安の影響を受けるなか、同社は2025年12月期の米ドルベース売上高が前期比30%台半ばの増加になると見込む。AIブームを背景に、高性能コンピューティング(HPC)やデータセンター向け7ナノ・3ナノ世代の量産が寄与した。
ただし、10月の増加率は2024年2月以来で最も低く、市場では「AI半導体需要がピークを迎えつつある」との見方も出ている。TSMCはAI半導体で世界をリードする米エヌビディア(NVDA)に主要製品を供給しており、その動向が業績を左右する構図が続く。アナリスト予想では、10〜12月期の売上高は前年同期比16%増にとどまる見通しだ。
TSMCは先端パッケージ技術(CoWoS)の増産を進め、AI関連の強い需要に対応する構えを維持しているが、同時に設備投資負担や為替変動への警戒感も残る。
AI需要を背景に中期成長は堅調だが、短期的には需要の過熱感やマージン圧力が意識されやすい。株価はすでに高値圏にあり、調整局面では押し目買いスタンスが妥当とみる。
