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    エヌビディア、米エネルギー省向けAIスーパーコンピューター構築とノキア出資で急伸
    エヌビディア(NVDA)は28日、米エネルギー省(DOE)向けに7台の新型スーパーコンピューターを構築する計画を明らかにした。核兵器関連研究や核融合エネルギー開発など国家プロジェクトへのAI計算資源供給が狙いで、最大級のシステムはオラクルと共同構築し、同社の最新AI半導体「ブラックウェル」10万個を搭載する見通しだ。米国の国家安全保障と次世代エネルギー研究の両分野で、AI演算技術の中核的存在としての地位を一段と高める格好となった。

    同時にエヌビディアは、フィンランド通信機器大手ノキアへの10億ドル(約1520億円)の戦略的出資を発表。ノキアが発行する新株約1億6600万株(1株当たり6.01ドル)を引き受け、持株比率は2.9%となる。両社は第5世代(5G)および第6世代(6G)通信システム向けソフトウエアの高速化や、AIインフラ領域での協業を進める。ノキアは通信基盤からAIプラットフォーム企業への転換を模索しており、エヌビディアの出資はその動きを加速させる狙いがある。

    エヌビディアの株価は28日、前日比4.98%高の201.03ドルと急伸。ブラックウェルGPUを中心とするAI半導体事業の拡張に加え、通信・エネルギー・安全保障分野を含む複合的なAIインフラ展開への期待が一段と高まった。2026年1月期の業績は引き続き大幅な増収増益が見込まれ、市場では「AI覇権の地平を広げる企業」として評価が強まっている。

    エヌビディアAI半導体供給で圧倒的シェアを維持しつつ、国家インフラや通信分野への戦略投資を拡大している。DOE案件は数十億ドル規模の需要を創出する見通しで、ノキア連携もAIネットワーク基盤強化の布石となる。高PERながら中長期の成長ストーリーは依然強固で、押し目買いが有効とみられる。

株式情報更新 (10月28日)


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