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2025/10/8 10:48
(6501) 日立製作所 カナダ・米国で変圧器増産、世界で90億ドル投資
(6501)日立製作所は、カナダ・ケベック州で送配電に用いる大型変圧器工場を拡張する。投資額は1億9500万ドル(約290億円)で、新棟を建設して2027年末までに生産能力を現在の約3倍に引き上げる計画だ。拡張は世界的な電力網の増強需要を見据えたもの。日立は2020年から2027年にかけて、送配電設備に総額90億ドル超を投じる方針を掲げており、今回のカナダ投資もその一環となる。
日立エナジーは、米国バージニア州にも約4億5700万ドルを投じて新たな変圧器工場を建設中であり、北米全体での供給体制を強化している。北米では再生可能エネルギー拡大や送電網の老朽化更新が急務となっており、同社は生産拠点の現地化を進めて需要取り込みを狙う。
業績面では、2025年3月期(前期)の連結売上高が9兆7,834億円、営業利益9,716億円、純利益6,157億円だった。2026年3月期は売上高10兆1000億円、営業利益1兆50億円、純利益7100億円を見込む。堅調な成長を続けており、営業利益は過去最高を更新する計画だ。
財務基盤も厚く、株主還元にも積極的だ。前期の1株配当は43円、今期は46円への増配を予定している。エネルギー、IT、インフラを柱とする日立の中でも、送配電事業は中長期的な成長エンジンとして位置づけられる。北米市場の電力網投資を追い風に、同社の収益拡大余地は大きいとみられる。
日立エナジーは、米国バージニア州にも約4億5700万ドルを投じて新たな変圧器工場を建設中であり、北米全体での供給体制を強化している。北米では再生可能エネルギー拡大や送電網の老朽化更新が急務となっており、同社は生産拠点の現地化を進めて需要取り込みを狙う。
業績面では、2025年3月期(前期)の連結売上高が9兆7,834億円、営業利益9,716億円、純利益6,157億円だった。2026年3月期は売上高10兆1000億円、営業利益1兆50億円、純利益7100億円を見込む。堅調な成長を続けており、営業利益は過去最高を更新する計画だ。
財務基盤も厚く、株主還元にも積極的だ。前期の1株配当は43円、今期は46円への増配を予定している。エネルギー、IT、インフラを柱とする日立の中でも、送配電事業は中長期的な成長エンジンとして位置づけられる。北米市場の電力網投資を追い風に、同社の収益拡大余地は大きいとみられる。

