（9147）NIPPON EXPRESSホールディングス（NXHD）は、2028年12月期のインドにおける売上高目標を従来計画の500億円から2割増となる600億円に引き上げる方針だ。半導体関連物流事業が堅調で、日用品分野など幅広い受注拡大が進んでいることが背景にある。

2024年12月期のインドでの売上見込みは270億円で、2028年に向けて急速な事業拡大を狙う。半導体のグローバル供給網構築や品質管理対策需要が高まり、現地企業からの新規需要が追い風となっている。

同社は「NXグループ経営計画2028」において、グループ全体で2028年に売上高3兆円、事業利益1500億円を目指す方針を打ち出している。半導体関連は重点成長分野と位置づけられ、インド事業は今後も高成長が期待される。

最新の2025年12月期連結業績予想は、売上収益2兆6,000億円、営業利益700億円、最終利益400億円と堅調な推移であり、グローバル事業の拡大が全体業績にも寄与している。国際物流環境の不確実性やコスト高にも対応し、持続的な収益成長を追求する姿勢を鮮明にしている。