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    世界半導体販売額、6月は前年同月比19.6%増
    米国半導体工業会(SIA)が発表した6月の世界半導体販売額は、前年同月比19.6%増の599億1千万ドルとなった。前年同月比での増加は20カ月連続となり、生成AI需要の拡大が市場をけん引している。

    地域別では、米国市場が生成AI向け半導体の旺盛な需要により高成長を示したほか、アジアでもデータセンタークラウド事業者向けの調達が堅調だった。とりわけGPUや高性能メモリーの販売が全体を押し上げており、AI開発に不可欠な演算能力を支える半導体の需要増が鮮明となった。

    SIAは足元の半導体市場について「生成AIを中心に新たな応用分野が拡大し、産業全体を押し上げている」と指摘している。パソコンやスマートフォンの需要回復が限定的である一方、AI関連投資が新たな成長ドライバーとして位置付けられている。

    今後については、各国政府による半導体産業支援策の強化に加え、生成AI自動運転IoTの拡大が市場を下支えする見通しだ。ただし、米中摩擦や地政学リスクによる供給網への影響は依然として警戒材料であり、需給バランスの変化に注意が必要とされる。

    世界半導体販売額の持続的な拡大は、AI関連分野を中心に成長する半導体産業の構造転換を映し出していると言える。

株式情報更新 (8月21日)


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