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    データセンター向け液冷技術
    データセンター業界で液冷技術の導入が急速に進んでいる。米エヌビディアの最新GPU「B200」は消費電力が最大1200ワットと従来の3〜4倍に達し、従来の空冷方式では冷却が困難になっているためだ。

    液冷技術には主に3つの方式がある。サーバーに冷却液を循環させる「直接液冷」、サーバーを冷却液に浸す「液浸冷却」、そしてラック背面に冷却装置を設置する「リアドア冷却」だ。中でも液浸冷却は、サーバーの発熱を効率的に抑えられる。

    日本企業も液冷技術の開発に力を入れている。NTTコミュニケーションズは2025年3月までに液冷方式のサーバーをデータセンターに導入する計画だ。約20度の水を循環させてチップを直接冷やすことで、電力効率を約30%向上できるという。KDDIと三菱重工業、NECネッツエスアイの3社は液浸冷却装置の共同開発に成功した。従来型のデータセンターと比べて消費電力を94%削減し、PUE値1.05を実現している。

    液冷技術の導入には施設改修などに1年以上かかるため、コンテナ型のデータセンターも注目を集めている。ゲットワークスは菱洋エレクトロと提携し、Supermicro製の液冷クーリングタワーを日本で初めてコンテナ型データセンターに導入した。

株式情報更新 (12月12日)


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