注目銘柄

    ダウ平均にエヌビディアを採用、インテルを除外
    米国の代表的な株価指数であるダウ平均株価において、2024年11月1日、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスは半導体大手エヌビディアを新たに構成銘柄に加え、インテルを除外することを発表した。この入れ替えは11月8日から実施される予定であり、インテルがダウ平均から外れるのは約25年ぶりのこととなる。この動きは、米国の半導体業界における主役交代を象徴する出来事といえるだろう。

    エヌビディアは生成AI(人工知能)ブームを背景に急成長している企業であり、特に生成AI向け半導体市場では世界シェアの約8割を占めている。過去1年間で株価は3倍以上に上昇し、現在の時価総額はアップルに次ぐ世界第2位となっている。このような急成長を遂げたエヌビディアの採用により、ダウ平均株価がさらに押し上げられる可能性が高いと見られている。

    一方、かつて世界最大の半導体企業として知られたインテルは、1999年にダウ平均に採用されたものの、近年ではAIブームへの対応が遅れ、エヌビディアや他の競合企業にシェアを奪われ続けている。2024年7~9月期には、1968年の創業以来最大となる166億ドル(約2.5兆円)の最終赤字を計上するなど、業績も低迷している。

    ダウ平均株価は1896年に算出が開始され、ニューヨーク証券取引所やナスダック市場に上場する米国を代表する30社の株価を基に算出される。構成銘柄は定期的に見直されており、その時々の経済状況や産業構造を反映した企業が選ばれる。今回のエヌビディアとインテルの入れ替えも、その一環であり、今後の米国経済や株式市場の動向に注目が集まっている。

    他にも米国には「ナスダック総合指数」や「S&P500」などの主要な株価指数が存在するが、ダウ平均はその長い歴史から米国経済の象徴として特別な注目を集め続けている。この入れ替えによって、エヌビディアが今後どれほどダウ平均株価に影響を与えるか、その動向が注目されるだろう。

株式情報更新 (12月12日)


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