インテリジェント ウェイブは、クレジットカード会社、銀行、証券会社といった金融機関向けにシステム開発や情報セキュリティ強化のためのソリューションを提供する。企業内部からの情報漏えい対策ソフトウェア「CWAT（シーワット）」を採用した大日本印刷（DNP）では、CWATクラウドを導入するだけでなく、自身が販売するソリューションとしても取り扱う。

インテリジェント ウェイブが提供しているクレジットカード関連のシステムでは、リアルタイム性が重視されており、高速でリアルタイム性を要求されるシステムに強みを持ち、不正利用を防ぐスコアリング部分でも強みを持っている。

JCBは2024年にも不審な取引を検知した際に加盟店や、他のクレジットカード会社が不正検知情報を共有できるように、インテリジェントウェイブと協業して、システムを改修する。カード業界は今後、業界共通の不正検知システムを開発予定で、フィッシング詐欺の急増に対応する。

24年6月決算では、決済・金融のシステム開発、クラウドサービスは大幅に伸長する見込み。前期に大型ハードウェア販売があったため売上は減少するが、クレジット決済不正検知システムの「IFINDS」を中心にユーザー数が9社増加している。

DNPと共同で「CWAT」および「CWATクラウド」の拡販を強化。エネルギー関連企業や製造業、製薬企業へ展開し、2025年度までに累計で20億円の売上を目指す。