宇宙航空研究開発機構（JAXA）の小型無人月着陸実証機（SLIM）は、2024年1月20日未明に月面への着陸を予定している。SLIMは2023年9月に鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられ、12月25日に月を周回する軌道に投入された。2024年1月中旬には着陸開始に向けた準備が開始され、1月19日に着陸前軌道移行が完了する予定となっている。

「月面着陸」関連企業に関心が高まると見られるが、SLIMには古河電池のステンレスラミネート型リチウムイオン電池が搭載されている。日陰により太陽電池パネルからの電力供給が停止した場合や、月着陸時に電力供給の役割を果たす。これまでも宇宙用リチウムイオン電池を開発・製造しており、小惑星探査機「はやぶさ」「はやぶさ２」などに搭載されているが、従来の缶タイプに比べて大幅な軽量化を実現し、電源システムの軽量化に貢献している。