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    2023/1/16 10:26
    (3402) 東レ 炭素繊維複合材料(CFRP)の製造拠点の生産能力を2割増
    東レは1000億円を投じて、2025年度までに米国や韓国、フランスにある炭素繊維複合材料(CFRP)の製造拠点の生産能力を2割増やすと報じられている。東レは、航空用途向け高性能高品質炭素繊維から、大量生産に適した低価格ラージトウ炭素繊維まで、広範な炭素繊維複合材料を供給している。日本、韓国、フランス、ハンガリー、メキシコ、アメリカで炭素繊維を製造している。

    航空機向けの不振が続く中でも一般産業用途やスポーツ・レジャー用途への展開によりフル稼働を続けていたが、ボーイング787などの需要回復で、これまでのように航空機用を一般産業に振り向けることが出来なくなった。航空機向けは本来の航空機向けの生産に戻し、一般産業向けを増強する。風力発電翼や燃料電池用電極基材などを成長ドライバーと位置づけており、2025年度頃には航空機向けの需要回復と合わせ、事業単独で500億円規模の利益を見こんでいる。

    エアバスA380、ボーイング787などは50%以上を炭素繊維で強化したプラスチックを使用した新機種も登場している。風力発電は高い成長を続けており、風車(ブレード)が大型化する中で、軽量で強く、しなりの少ない炭素繊維強化プラスチックが必要とされている。最も期待されているのが自動車用途のほか、圧縮天然ガスタンクや送電線、海底油田、土木建築、医療機器なども有望。

株式情報更新 (5月4日)


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