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日本冶金工業はステンレス鋼の生産に不可欠なニッケルをニューカレドニアから輸入しているが、品位はリサイクル原料より劣っている。都市鉱山ではゴミとして廃棄される家電や携帯端末のコンデンサー、バッテリーなどにニッケル成分が含まれており、高品位のニッケル成分を含むため、都市鉱山由来のニッケルを月200トン生産している。自社製錬するニッケルの4割強を占めるが、2022年度までに保管施設や自動破砕機を整備し、不純物除去技術も確立し、ニッケル生産量を月400トンへと倍増させる。
リサイクル原料を増やせば回転式窯での使用エネルギーや二酸化炭素排出量を低減させるメリットもあり、輸入鉱石の調達リスクも回避する。自動車生産の回復により、ステンレス需要も増えている。
リサイクル原料を増やせば回転式窯での使用エネルギーや二酸化炭素排出量を低減させるメリットもあり、輸入鉱石の調達リスクも回避する。自動車生産の回復により、ステンレス需要も増えている。