東京精密は2021年3月期の経常利益は7.6％増の133億円を計画する。半導体製造装置部門では、5G向けインフラ整備やデータセンター、5G端末需要が増加しつつあることから、電子部品などの増産に不可欠な設備投資が継続すると想定。計測機器部門では、主要ユーザーの自動車関連業界や工作機械業界の設備投資の積極姿勢への転換が次期半ばまでずれ込むと想定している。

2021年3月期の経常利益は、4-6月は76.5％増の33億円、4-9月は11.7％増の64億円、4-12月は6.4％増の97億円で推移している。5Gやテレワーク拡大などを背景に半導体・電子部品関連産業は底堅く推移。受注高は4-6月は0.1％減の186億円、4-9月は3.4％増の396億円、4-12月は23％増の747億円と第3四半期に前年同期比で大幅に伸びた。