川崎重工業は、世界初の電動タンカーに搭載される内航船向け大容量バッテリー推進システムを受注した。IMO(国際海事機関)による
二酸化炭素や窒素化合物などの各種
排ガス規制強化が進む中、海運業界では一般的に利用されてきた重油に代わるクリーンな動力源の利用促進が期待されている。システムは、EV100台分の大容量リチウムイオンバッテリーや、推進制御装置、電力管理装置で構成されており、温室効果ガスを出さず、重油を動力源とする船舶と比べて大幅に環境負荷を低減する。災害時にはバッテリーを非常用電源として活用することも検討し、東京湾内で船舶用の燃料運搬船として使う計画。