日本製鉄の決算から神戸製鋼所も厳しい状況が予想されたが、4－6月売上は2.9％減の4644億円、営業利益は80.2％減の27億円、最終損益は11億円の赤字に転落した。鉄鋼部門は国内自動車向けがささえとなり、売上は前年同期並みの1812億円だが、経常損益は在庫評価益の縮小などで、15億円の損失となった。建設機械は東南アジアの需要減少で売上は5.6％減の957億円、経常利益は40億円と半減している。

鉄鋼市況の悪化、アルミ・銅も半導体や自動車向け販売数量の減少、建設機械も油圧ショベルが中国で減少すると見られる。中間期売上は1兆0100億円から980億円、営業利益は50億円から収支トントンへ下方修正、最終損益も収支トントン。通期営業利益は450億円から250億円、純利益は250億円から100億円へ下方修正した。中間配は無配とした。下期回復シナリオは想定が甘く、株価も底割れが懸念される。