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    アームAIデータセンター向け新CPUが牽引し通期売上49億ドル超え成長持続
    アームARM)は2026年度第4四半期に売上高14億ドルを記録し、前年同期比20%増と過去最高を更新した。営業利益は4億ドル、純利益は3億ドル、非GAAPベースの1株当たり利益(EPS)は0.60ドルで前年同期から増加した。年間売上高は49億ドルに達し、ライセンス収入は23億ドル(前年比25%増)、ロイヤルティ収入は26億ドル(前年比21%増)と堅調な伸びを示した。営業利益率は前年同期の33.0%から29.4%に低下したが、研究開発投資の増加が主因である。AI向け新製品「Arm AGI CPU」の投入が収益拡大を後押しし、データセンター向けロイヤルティ収入は前年同期比で倍増している。
     
    次期第1四半期の売上高ガイダンスは12億ドル±5000万ドル、非GAAP営業費用は7億ドル程度、EPSは0.40ドル±0.04ドルを見込む。Agentic AI時代に対応したArm AGI CPUは、x86プラットフォーム比でラック当たり2倍以上の性能を実現し、AIデータセンターの資本支出削減に寄与する。MetaをはじめAWS、Google Cloud、NVIDIA、Microsoftなど主要クラウド事業者が採用を拡大しており、顧客需要は2027・28年度にかけて20億ドル超と当初予想の倍増となっている。クラウドからエッジまで幅広いAI用途での採用拡大が見込まれ、Armの市場シェアはトップハイパースケーラーの約50%に達している。
     
    今回決算は売上成長率の加速とAI関連ロイヤルティ収入の大幅増加が投資家の期待を支える内容だ。Arm AGI CPUの顧客需要増加とクラウド事業者の採用拡大は中長期の成長ドライバーとして評価される。一方で、営業利益率の低下や研究開発費の増加は利益面の圧迫要因であり、短期的には利益率鈍化を懸念する声もあるだろう。総じて、AIデータセンター向け新CPUの市場拡大を背景に、成長期待が強まるため買い材料に近いが、利益率動向の注視は必要だ。今後の株価は成長性と利益率のバランスを見極める展開となる可能性が高い。

株式情報更新 (5月7日)


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