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    【米国株式市況】ホルムズ海峡緊張で乱高下、原油急落と半導体高でナスダック小幅高
    最大の市場変動要因は中東情勢である。イランがホルムズ海峡で機雷敷設を開始したとの報道が伝わり、軍事衝突が早期に終結しないとの懸念が広がった。朝方の米株市場ではリスク回避の売りが強まり、NYダウ平均は一時400ドル超上昇する場面を含め大きく振れる荒い値動きとなった。一方、原油市場ではWTI先物が急落し、地政学リスクを巡る思惑が市場を大きく揺さぶる展開となった。

    NYダウ平均 終値(前日比)
    47,706.51(-34.29)

    ナスダック 終値(前日比)
    22,697.10(+1.15)

    この日の米株市場は、地政学ニュースに振り回される神経質な展開だった。ホルムズ海峡を巡る緊張の高まりで朝方はリスク回避の売りが先行したが、その後は半導体株の上昇がナスダック指数を支えた。フィラデルフィア半導体指数(SOX)は0.70%上昇し、AI関連株の底堅さが確認された。

    半導体セクターではインテルが2.63%上昇し、半導体装置のアプライド・マテリアルズも2.04%上昇した。アーム・ホールディングスも2.48%高となるなどAI関連半導体株に買いが入った。AI半導体の中心銘柄であるエヌビディアも1%台上昇し、前週の調整からの戻りを試す展開となった。AI投資拡大への期待が引き続き株価を支える構図である。

    クラウド・メガテック株はまちまちだった。アマゾンアップルは小幅高となったものの、マイクロソフトは0.89%下落し、ブロードコムも0.91%安となった。AI関連投資の拡大期待は依然として強いものの、直近の急騰を受けた利益確定売りも出やすい状況となっている。

    エネルギー株は軟調だった。原油市場ではWTI先物が急落し、一時76ドル台と前日比で大きく下げる場面があった。これを受けてシェブロンなどエネルギー関連株には売りが出た。原油市場では地政学リスクの思惑に加え、供給不安が過度に織り込まれていたとの見方もあり、価格変動が非常に大きくなっている。

    債券市場では米10年国債利回りが4.15%台へ上昇した。地政学リスクを巡る不透明感が続くなかでも、米金利は高水準を維持しており、株式市場の上値を抑える要因となっている。為替市場ではドル円が158円台へ上昇し、ドル高基調が続いた。

    ダウ構成銘柄では上昇銘柄と下落銘柄が分かれた。スリーエムは2.38%上昇し、ダウ指数を押し上げる要因となった。ダウ構成銘柄で2%以上上昇した数少ない銘柄であり、指数寄与度の面でも目立った。一方で航空機大手ボーイングは3.21%下落し、ダウ指数の下げ要因となった。ボーイングはダウ構成銘柄の中でも2%以上の下落となり、地政学リスクと航空需要への警戒感が株価を圧迫した格好である。

    総じてこの日の米市場は、ホルムズ海峡を巡る地政学リスクが最大の材料となり、株式・原油・為替が同時に大きく動く不安定な相場となった。一方でAI半導体株の底堅さがナスダック指数を支え、テクノロジー株への資金流入が完全には途切れていないことも確認された。市場では今後も中東情勢とエネルギー価格の動向が最大の焦点となりそうだ。

株式情報更新 (4月30日)


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