注目銘柄

    注目銘柄 2025/11/13 16:07
    (285A) キオクシア HD 中間期は減益も2Qが底打ち、3Qも増収増益レンジを提示
    (285A)キオクシアホールディングスの2026年3月期中間決算は、売上高7911億円、営業利益1308億円、最終利益589億円となり、いずれも前年同期比で大幅減となった。スマートデバイス向けの単価下落や為替影響が響き、上期累計では減収減益となった。一方で、第2四半期単独では出荷量の増加が寄与し、売上高4483億円へ回復。営業利益も859億円と前四半期から410億円改善し、需要環境の底堅さが確認できる。

    事業は「SSD&ストレージ」と「スマートデバイス」が中心であり、特にAI用途のデータセンター向けSSDが堅調だ。AIモデルの刷新に伴う平均GB搭載量の増加が追い風となり、出荷量が前四半期比で力強く伸びた。財務面では、優先株償還と社債発行に伴うバランスシートの再構築が進み、親会社帰属持分比率は27.5%へ上昇した。

    今期通期予想は非開示で、短信では第3四半期(10〜12月)のみレンジ形式で提示している。3Qは売上高5000〜5500億円、営業利益990〜1390億円を見込み、2Q比で増収増益となる計画だ。AI関連需要が継続し、サーバー向けSSDが収益を牽引する見通し。通期は非開示だが、市場では「下期の回復基調がどこまで持続するか」が注目点となる。

    資本政策では大規模な優先株償還を完了しており、財務の透明性は高まった。一方、メモリ市況は短期変動が大きく、販売単価の動向と為替が収益を左右する局面が続く。

    2Qで収益は明確に底打ちし、AIサーバー需要が追い風となる構図は変わらない。一方、平均販売単価の変動や為替感応度が高く、収益回復の持続性には不確実性が残る。

株式情報更新 (11月13日)


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